〒811-2103
福岡県糟屋郡宇美町四王寺坂1-29-3
地図はこちら>>
TEL:092-404-7117
FAX:092-404-7118
〒839-1321
福岡県うきは市吉井町729-12
地図はこちら>>
TEL:0943-76-9300
FAX:0943-75-5275
〒839-0851
福岡県久留米市御井町695-11
地図はこちら>>
TEL:0942-65-7165
FAX:0942-65-7167
3月1日に、第15回 ファーマシューティカルケアシンポジウム 健康情報拠点として社会のニーズに応える薬局・薬剤師になるために~一般用医薬品販売とサプリメントについて~に参加してきました。
講演に先立ち、福岡県薬剤師会会長から挨拶があり、昨今の薬歴の未記載についてや福岡県版薬局のグランドデザインの話がありました。
講演では「薬局・薬剤師とOTC医薬品」ということで、日本OTC医薬品協会顧問の西沢先生より、そもそもOTC医薬品とは、セルフメディケーションと薬剤師、何が期待されているのかなどお話がありました。セルフメディケーションということで、WHOが掲げるセルフメディケーションと政府が定義するセルフメディケーションを説明していただき、日本ではセルフメディケーションの推進に当たり、専門家(医師、薬剤師など)が必要に応じて関与すべきと考えられているということです。セルフケア・セルフメディケーションを振興し、国民皆保険を堅持し、平均余命と健康寿命とのギャップを解消できるように努めていきたいと思いました。
次に「サプリメント・機能性食品の臨床的意義と適正使用情報」ということで健康科学大学教授 蒲原先生よりお話がありました。個々のサプリメントのお話が多くありましたが、サプリメント・ガイド・ピラミッドが薬剤師とサプリメントの関わりを理解するにはわかりやすいなと思いました。いきなりサプリメントではなく、適切なライフスタイル(食生活や運動習慣)がベースとしてあり、そこに年齢や性別に関わらず、毎日とるサプリメント:ベーシックサプリメント(マルチビタミン・ミネラルなど)をアドバイスし、必要に応じて、オプショナルサプリメント:生活習慣病予防・アンチエイジング成分・特定の症状に利用する成分をアドバイスできるようなればよいと思います。個別のサプリメントではスタチン系の薬剤とコエンザイムQ10(CoQ10)の関わりは目からうろこでした。スタチン系の薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害剤)はコレステロールだけでなくCoQ10の生合成も抑制し、結果血中CoQ10濃度の低下し全身細胞のミトコンドリア機能の低下が起こり、血糖コントロールの悪化が起こるというのはなるほどと思いました。
今回の研修会では薬剤師がセルフケア・セルフメディケーションに関わっていけば、健康寿命の延伸ができるのではと思いました。そのためにもOTC医薬品やサプリメントもアドバイスできる薬局・薬剤師となり、地域の健康情報拠点として貢献していかねばと思います。